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その11.ハイプナイトとエスゾピックの違い

ハイプナイト エスゾピック 違い
前回の記事でルネスタの海外ジェネリック薬を4つ紹介しましたね。

もう一度ジェネリック薬についておさらいしたい人はコチラ

その4つの中でも人気を誇るのが、ハイプナイトとエスゾピック。
ネット上ではこの2つの薬が「違い」というキーワードで多く検索されているようです。

ルネスタのジェネリック薬を買おうと考えている人の中には、
「ハイプナイトとエスゾピックは何が違うの?」
「何を基準に選べばいいの?」
そんな疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、ハイプナイトとエスゾピックの違いについて説明します。

2つの薬の違いを理解して、より自分に合った薬を選びましょう。

ハイプナイトとエスゾピックは同じ成分!

まずは薬の違いを比べるうえで最も重要な、効果や副作用の違いがあるのか見ていきましょう。

結論から言うと、2つの薬の効果や副作用は同じです。

なぜならハイプナイトとエスゾピックは、ルネスタのジェネリック薬だから。
2つの薬は同じ有効成分で作られているので、身体への作用も同じ。

したがって効果や副作用が同じなのです。

成分が同じなら効果も同じ

ハイプナイトとエスゾピックの効果は、どちらも同じく入眠のサポート。

脳の興奮を落ち着かせてリラックス状態に導いてくれるため、
・体は疲れているのになかなか寝付けない
・布団に入ってから何時間も経つのに眠れない
などの入眠障害で悩む人にぴったりの睡眠薬です。

同じ成分量を飲めば、薬が効き始めるスピードや効果の持続時間も同じように現れます。

薬が効き始める時間 服用後30分~1時間
作用の持続時間 4~5時間

副作用も同じ

ハイプナイトとエスゾピックの主な副作用は、
・頭痛
・味覚障害(苦み)
・口の渇き
・めまい
・下痢
・便秘
なとがあります。

副作用の現れ方は、服用量によって差がでます。
服用量が多くなると、そのぶん副作用も強く現れる場合があります。

初めて服用する場合は副作用のリスクを下げるために、少量から試してみましょう。

ハイプナイトとエスゾピックは製造メーカーが違う!

効果や副作用が同じでも、ハイプナイトとエスゾピックには違った特徴があります。

実は2つの薬はそれぞれ製造メーカーが違うため、成分量や販売価格が異なるのです。

ハイプナイト エスゾピック
製造国 インド フィリピン
製造元 コンサーンファーマ ロイドラボラトリーズ
剤形 丸い錠剤 丸い錠剤
ロット展開 50 30
成分量 1mg、2mg、3mg 2mg、3mg
1錠あたりの価格(2mg) 85.4円 79円

ハイプナイトは成分量が1mg・2mg・3mgと3種類あるのに対して、エスゾピックは2mg・3mgの2種類のみ。
したがってハイプナイトは、成分量を細かく調整できるという特徴があります。

睡眠薬にあまり慣れていないという人には、1mgの錠剤があるハイプナイトがおすすめです。

一方でエスゾピックは、ハイプナイトに比べて安いという特徴があります。
そのため価格重視の人や、長期で服用する人はエスゾピックがおすすめ。

効果や副作用が同じ2つの薬は、成分量と値段を基準にして選ぶとよいでしょう。

ハイプナイトとエスゾピックの口コミ・体験談

では実際にハイプナイトとエスゾピックを飲んだ人は、それぞれの特徴をどう活かしているのでしょうか。

2つの薬の口コミを集めてみました。

まずはハイプナイトの口コミから見ていきましょう。

26歳・女性 ★★★★☆
色々試してみた結果、ハイプナイトの1mgがちょうど良かったです。
以前はコスパ重視でエスゾピックの2mgを半分に割って飲んでいたんですけどめんどくさくて、割らずに2mgを飲むことが多かったです。そして頭が痛くなって後悔する…というのを繰り返してました。
今はハイプナイトでちゃんと1mgを飲んでいるので、頭痛もなく快適です。

エスゾピックの2mgを半分に割って、1mgを飲むという方法もあるようですね。
しかし錠剤を割る手間を考えると、やはりまるごと飲める1mgのハイプナイトがよさそうです。

続いてエスゾピックの口コミを見ていきましょう。

29歳・男性 ★★★★★
安いのにしっかり眠くなる。睡眠障害は長期戦だから、安いのは本当に助かる。

エスゾピックの口コミは、安いというキーワードが多く見られました。
睡眠薬の服用は長期になることが多いため、コストパフォーマンスで選んでいる人も多いようです。

ハイプナイトとエスゾピックは目的に合わせて選ぼう

ハイプナイト エスゾピック 選び方
成分量を少なくして飲めるハイプナイトがいいのか、価格が安いエスゾピックを飲むのがいいのかは人それぞれ異なります。

不眠症とのお付き合いは長引きやすいので、飲み慣れた成分量や治療を続けやすい価格など、目的に合った商品を選ぶことが大切。

より自分に合った薬で睡眠障害を改善して、気持ちよく朝を迎えましょう。

その10.海外製・ルネスタのジェネリック薬

海外製ルネスタのジェネリック
寝付きが悪い、眠れないなど不眠症で悩んでいる人に定評のある睡眠薬・ルネスタ。
不眠の症状で病院を受診すると、ルネスタが第一選択薬としてよく出されています。

ハイプナイトはルネスタのジェネリック医薬品のため、効果は同等で人気のある睡眠導入剤です。
実は海外製の医薬品であり、日本では出回っていない薬なのです。

海外ではルネスタのジェネリック医薬品が多く存在し、個人輸入をすると入手できるそうです。
病院で処方される薬の方が安くすみますが、薬を多く持っていたい人や病院に行く時間が無い人などが多く利用しているようです。

今回は、海外製のルネスタ・ジェネリックについて紹介します。

海外製ルネスタのジェネリック薬とは?

ルネスタは2012年にアモバンという睡眠薬を改良して作られた薬です。
超短時間型の睡眠薬で、非ベンゾジアゼピン系に分類されます。
即効性があり薬のキレが早いので、入眠障害に悩んでいる人にピッタリの睡眠薬。

ジェネリックとは、新薬の特許が切れた後に製造販売される薬です。
新薬と同じ効果があり、厳しい基準や規制をクリアしています。

開発にかかる期間が新薬と比べ短い分、費用が安く済むため安価で作ることができます。
海外製のルネスタのジェネリック医薬品を紹介します。

ハイプナイト

ハイプナイト
ルネスタのジェネリック医薬品として、もっとも知名度が高いハイプナイト。
インドの製薬会社・コンサーンファーマ社が製造販売しています。
2001年に創業した比較的若い製薬会社ですが、WHOのGMPを厳守。
製造・品質管理基準を守ることで、質の高い製品を製造しています。
肺ップナイトの他にも150種類を超える製品を開発し、幅広い病気の治療に貢献しているグローバルな製薬会社です。

剤形は乳白色の円形で、成分の含有量によって1mg・2mg・3mgと選べる3種類。
不眠の症状によって、薬の量を変える事ができます。

エスゾピック

エスゾピック
エスゾピックは、フィリピンのマリキナにある製薬会社・ロイドラボラトリーズが製造販売を行なっています。
アメリカやシンガポールに営業所がある大手製薬メーカーです。
アメリカの政府機関・FDA(食品医薬品局)や、WHO(世界保健機関)から認定を受けた商品も製造している有名な会社なのです。

剤形は水色・円形で、2mg・3mgのラインナップがあります。

ソクナイト

ソクナイト
ソクナイトは、インドに本社を構えるレクメズ社が製造販売を手掛ける睡眠薬です。
レクメズ社は製品を世界中に輸出しており、輸出国に合わせた商品開発を行なっているのが特徴。
日本向けに作られている製品は、現地の日本人スタッフが関わっています。
・錠剤のサイズが小さく飲みやすい
・切り離しやすいPTP包装
などさまざまな工夫がされています。
日本人が開発に関わっているのは、安心できますよね。

剤形は白色で円形、2mgのみの展開です。

フルナイト

フルナイト
フルナイトはインドの製薬会社・サンファーマが製造販売しています。
世界150ヵ国以上で2,000種類もの製品を製造販売している、グロ―バルな大手製薬会社です。
フルナイトの他にもED治療薬や抗生物質など、さまざまな医薬品のジェネリックを手掛けています。

剤形は白色・円形で、成分の含有量は2mgです。

海外製医薬品を個人輸入する際の注意点

注意
上記で紹介したルネスタのジェネリック医薬品は、海外製の睡眠薬です。
海外製の医薬品は、個人輸入で手に入れることができます。
しかし注意すべき点が多く、危険にさらされる可能性があるのです。

日本には、医薬品副作用被害救済制度があります。
医薬品を正しく使用したにもかかわらず副作用が重篤で入院治療が必要となった時に、医療費や年金などの給付を行なう公的な制度です。
引用元:医薬品副作用救済制度(https://www.pmda.go.jp/kenkouhigai_camp/general01.html)

海外製の医薬品を個人輸入した場合、医薬品副作用被害救済制度が適応されなくなってしまうのです。
個人輸入は法的には認められていますが、救済制度が適応されないため自己責任となっています。

病院に行かなくても処方箋が購入できるのは助かりますよね。
病院に行く時間がない人には自宅に薬が届くのは便利です。
病院によっては精神科で睡眠薬を処方されるので、人目が気になるという人もいるのではないでしょうか。

海外製の医薬品は個人輸入で購入できますが、医薬品の副作用や救済制度が使えないなどのリスクがあることも頭に入れておきましょう。

いかがでしたか?
今回は、海外製・ルネスタのジェネリック医薬品についてお話ししました。
通販で睡眠薬が購入できるとは、便利な時代になりましたね。
医療関係者としては、個人輸入はオススメしませんが購入を考えている方はリスクをしっかり知りましょう。

その8.市販の睡眠改善薬と睡眠薬の違い

睡眠薬と改善薬
睡眠薬はどれも同じだと思っていませんか?
薬局やドラックストアで売っている睡眠改善薬は、睡眠導入剤や睡眠薬とは違う薬なのです。

睡眠改善薬 睡眠薬・睡眠導入剤
入手方法 ドラックストア・薬局 病院・クリニック
医師の診察 不要 必要
処方箋 不要 必要
対象者 一般的な不眠の症状 不眠症

睡眠改善薬は、第一医薬品(OTC)と言われる一般用医薬品の事です。
ドラックストアや薬局で販売しており、自分で選んで購入できます。
睡眠導入剤や睡眠薬は、医師の処方箋が必要な医療用医薬品です。

今回は意外と知られていない市販の睡眠改善薬と睡眠導入剤の違いについてご紹介します。

処方箋が必要な睡眠薬・睡眠導入剤

睡眠薬や睡眠導入剤を購入するには、お医者さんの診察と処方箋が必要です。
睡眠導入剤は、作用時間が短いタイプの睡眠薬の総称として使われます。
本質的な違いはないため、睡眠薬と睡眠導入剤は同じものと考えましょう。

睡眠薬は大きく分けて4種類あります。
・ベンゾジアゼピン系
・非ベンゾジアゼピン系
・オレキシン受容体拮抗
・メラトニン受容体作動薬

手軽に買える睡眠改善薬の効果

睡眠改善薬は、ドラックストアや薬局で購入できるお薬です。
病院で処方される睡眠薬と比べ、薬の成分や仕組みが異なります。

・抗ヒスタミン薬
風邪薬やアレルギーに使われる薬の副作用を転用
・漢方薬
気分を落ち着ける作用のある生薬を使用

生活リズムの乱れや一時的な時差ぼけによって、眠りにくくなっている場合に効果が期待できます。
不眠の症状が続いている場合は、睡眠薬を処方してもらうのがオススメです。

睡眠改善薬

睡眠改善薬は、医師の処方箋なしで購入できる薬です。
寝付きの悪さや眠りの浅さを改善し、一時的な不眠を緩和する作用があります。
誰でも購入できるため、危険が少なく副作用が抑えられています。

有名な睡眠改善薬は、ドリエルやネオディなどがあげられます。
成分は抗ヒスタミン剤・塩酸ジフェンヒドラミンです。
主に鼻炎薬や風邪薬、かゆみ止めに使われています。

抗ヒスタミン剤には、脳を覚醒させる物質・ヒスタミンの作用を抑制する働きがあります。
よって、眠気を誘う効果があるのです。
直接不眠に効果があるわけではありませんが、抗ヒスタミン剤の副作用を転用したモノが睡眠改善薬です。

睡眠薬に比べ簡単に手に入りますが、効果は弱く続けて服用すると数日~1週間ほどで体に耐性ができて効きにくくなっていきます。

不眠症で悩んでいる人は飲んではいけないと言われている睡眠改善薬。
本来なら不眠に使われる成分は配合されていないため、不眠症に悩んでいる人は睡眠薬を服用しましょう。

漢方成分の睡眠改善薬

漢方薬
漢方でできている睡眠改善薬も薬局で購入できます。
漢方薬は直接的に睡眠を誘発するような働きはありません。
不眠が起こる原因を根本的に解決することで、自然に眠りやすい状態へ導く効果があります。
体質を改善し、不眠を改善する効果が期待できる漢方薬を紹介します。

①柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
精神的な不安、動悸、不眠、便秘、高血圧の随伴症状を改善する漢方薬。
仕事や家庭でストレスを受けイライラしたり、緊張して眠れない人にオススメです。

②加味逍遙散(かみしょうようさん)
のぼせがある、疲れやすい、肩がこる、精神的な不安や冷え症などに効果がある漢方薬。
交感神経が興奮したことによるイライラや不眠の症状、中高年女性の神経症状を緩和します。
ホルモンバランスが崩れ、肩こりやイライラがある人にオススメです。

③抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
消化器が弱い、神経が高ぶりやすい、怒りやすい、不眠、更年期障害に効果がある漢方薬。
ストレスによる体への影響を取り除き、自律神経を安定させる効果があります。
胃腸の働きを整える作用があるため、胃や腸が弱い人でも服用しやすくなっています。

④加味帰脾湯(かみきひとう)
心や体が疲れている、血色がわるい、貧血、不眠症、精神不安に効果がある漢方薬。
「気」から生じる熱を鎮めることで、浅い睡眠を改善して睡眠を促します。

いかがでしたか?
今回は市販の睡眠改善薬と睡眠薬の違いをお話ししました。
睡眠改善薬は、一時的な不眠に効果があります。
薬局やドラックストアで自分で選んで購入できるため、時差ぼけや悩みで不眠になっている人にはオススメの薬です。

睡眠改善薬で効果が出ない、継続的に不眠に悩んでいるなどの症状は睡眠改善薬で治らない場合があります。
長期的に悩んでいる人は、睡眠薬を服用して症状の改善に努めましょう。

根本的に不眠の原因を改善をしたい人は、漢方薬に頼ることもオススメです。
薬局やドラックストアでも手軽に購入できるので、興味のある人は試してみてください。

次回は、不眠症を改善するサプリメントを紹介します。

その7.セルフケアで不眠改善

不眠のセルフケア
「寝つきが悪くて眠れない」
「考え事や悩みが頭から離れなくて眠れない」
「夜中に起きると眠れなくなる」
など日本人の2人に1人は不眠で悩んでいるといわれています。

眠れない辛さは、今すぐにでも改善したいものですよね。
不眠の症状は、生活習慣をちょっと変えるだけで改善できる場合があります。

今回は、不眠症の症状やセルフケアで不眠症を改善する方法を紹介します。

あなたのタイプは?不眠症の4つの種類

不眠症には、大きく分けて4つの種類があります。

種類 症状
入眠困難 寝付くまで約2時間以上かかる、苦痛や支障を感じる
中途覚醒 1晩に2回以上目が覚める、再入眠ができない状態
早朝覚醒 目が覚める時間が早くなる、再入眠ができない
熟眠障害 深い眠りに入れず疲れが取れない、眠った気がしない状態

入眠障害は、眠るまでに約2時間以上かかる状態と言われています。
また眠るまでの時間が30分でも1時間でも本人が苦痛に感じたり、生活に支障をきたしていると思えば入眠障害といえます。

中途覚醒は、睡眠の途中で何回も目が覚めてしまう状態です。
暑さ・寒さ・騒音などで目が覚めてしまうことは誰でも経験しますよね。
しかし中途覚醒は、大きな環境の変化がなくても途中で目覚めてしまうのです。
睡眠不足や精神的苦痛になり、長引いてしまうのです。

早朝覚醒は、以前よりも早い時間に目覚めてしまい、再び入眠できない状態。
年齢とともに起床時間が早くなるのは自然なことです。
しかし、早朝覚醒はまだ眠りたいのに眠れなくなるのです。
早朝に限らず、自分が目覚める時間よりも2時間以上早く起きてしまった場合でも当てはまります。

熟眠障害は、以前と同じ時間に眠っても疲れが取れなかったり眠った気がしないと感じる状態のことを言います。
睡眠の質が悪くなってしまい、熟睡できなくなってしまうのです。

今すぐできる!眠るための6つの習慣

生活習慣
睡眠薬に頼る前に、正しい生活習慣で不眠が改善できる場合があります。
・睡眠時間にこだわらない
・規則正しい食事
・起床時間を決める
など日々の生活習慣を整えることで症状が軽くなる場合があります。
いつもの生活にちょっと工夫をして、不眠を解消しましょう。

毎日同じ時間に起きる

毎日決まった時間に起きることで、体に一定の睡眠と覚醒のリズムがついて自然に早寝早起きへの習慣がつきます。
休日でも仕事の日と同じ時間に起きることが大切。
また、起きたときに太陽光を浴びると体内時計のリズムがリセットされます。
起床して日光を浴びた時間から約15~16時間後に眠気が出やすくなります。

入眠時間

普段ベットに入る時間から2~4時間前はもっとも眠りにくい時間と言われています。
不眠解消のために早い時間から眠ろうとしても、かえって眠れなくなるのです。
眠りたいときは眠っても構いません。
しかし眠くないときは眠らなくてもいいのです。

眠たくないときに眠ろうとすると、かえって頭が冴えることもあります。
ベットに入って20分しても眠れない場合は別の部屋に移動して、眠くなったら再びベットにはいるようにしましょう。

寝酒は逆効果

お酒がないと眠れないという人がいます。
アルコールは入眠効果はありますが、中途覚醒を増やすと言われています。
眠りにつけても途中で起きてしまったり、眠りが浅い状態なのです。

寝酒は睡眠の質を下げてしまうので、寝酒は避けましょう。

お昼寝は15時まで!

午後の早い時間に眠気が起きる場合があります。
20分程度の昼寝は頭をスッキリさせる効果があり、集中力や作業能力の低下を防ぐ効果があります。

長時間の昼寝は深い眠りに入ってしまい、体と脳が休息モードになってしまうことも。
また、15時以降のお昼寝は夜の睡眠の妨げになるので、避けましょう。

規則正しい食事と運動を取り入れる

朝食は心と体の目覚めに重要。
なるべく同じ時間に朝食を摂ることを心がけましょう。
またお腹が空いて眠れないときは、消化のいいものを少しだけ摂るようにしましょう。

運動は夜の熟睡を促す効果があります。
軽く汗ばむ程度の適度な運動を習慣的に行ないましょう。

脳を落ち着かせる

テレビ・スマートフォン・パソコンは就寝の30~1時間前までに終えましょう。
電子機器の画面を見たり、操作をしているときは脳が興奮状態にあります。
脳が落ち着くまでは時間がかかります。
そのため睡眠を妨げる原因になってしまうのです。
就寝前は脳を落ち着かせてリラックスする時間や空間を作りましょう。

いかがでしたか?
今回は快眠のためのセルフケアについてお話をしました。
生活習慣を少し意識するだけで、不眠の症状が改善できるかもしれません。
睡眠薬に頼らずに生活習慣を改善して、健康的な睡眠を手に入れましょう。

その6.睡眠薬・ハイプナイトの依存性

ハイプナイトの依存

「睡眠薬を飲んだら依存してしまうのでは?」
「また眠れなくなるのは嫌だ」
「薬が無くては生きていけない」
など依存性について不安や悩みがある人は多いですよね。

睡眠薬の依存性はタバコやお酒より強くはないと言われています。
しかし場合によっては不眠の症状を悪化させる場合があるのです。

薬は不眠症を根本的に治療するものではありません。
不眠を改善するための一時的な方法や手段に過ぎないのです。
この先ずっと、睡眠薬に頼って生きるのは嫌ですよね。

第6回目は気になるハイプナイトの依存性について紹介します。
睡眠薬を飲んでいる人や飲もうか考えてる人へ、依存する可能性があることをぜひ知って欲しいのです。

睡眠薬の2つの依存

睡眠薬の依存には大きく分けて2つの種類があります。
①精神的な依存
睡眠薬で不眠が解消されたのに、飲むことをやめたらまた眠れなくなるかもと精神的に不安になる状態。
はじめて睡眠薬を飲んだ時に、薬のお陰で大きく助けられた人が陥りやすい依存です。
薬への信頼が高くなっているため、手放せなくなるのです。

②身体的な依存
体が薬のある状態が正常だと思い込んでしまう状態。
体から薬の成分がなくなると、異常と判断してしまうのです。
その結果、極度の不安やいらいら、不眠の症状が起こってしまう状態をいいます。

精神的依存

不眠で眠れない夜を過ごしてきた人が睡眠薬を飲むと、今までの不眠の症状が無かったかのように楽に眠れるようになります。
薬を飲むだけで苦しい状況から打破でき、薬への執着心が芽生えてしまうのです。
・薬を止めたらまた眠れなくなる
・また苦痛な生活に戻る
など不安にかられてしまい、薬を手放せなくなるのです。

夜眠れなくなることへの恐怖と不安から睡眠薬を手放せなくなります。

身体的依存

身体的依存は、薬を止めると禁断症状が起こってしまい、止めることができない状態をいいます。
睡眠薬のほとんどが脳内のGABA受容体に作用するベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。

このタイプは脳のGABA受容体に作用することで、
・睡眠
・抗不安
・筋弛緩
・抗けいれん
などに働きかけます。

睡眠薬を飲み続けると、GABA受容体が刺激されることが当たり前になってしまい、薬がない状態を体の異常と勘違いするのです。

睡眠薬を止めると、体が異常事態だと勘違いし不眠や極度の不安などの症状を起こしてしまいます。

ハイプナイトに依存しないためには?

依存しない方法
睡眠薬は長期的に服用すると、体が慣れてしまったり依存する可能性が出てきます。
どうすれば、依存せずに睡眠薬を止められるのでしょう。
ハイプナイトに依存しないための4つのポイントを紹介します。

他の睡眠薬と一緒に飲まない

ほとんどの睡眠薬は、服用を開始して1週間ほどで効果が現れるといわれています。
1週間以上服用しても不眠の症状が改善されない場合、薬が合っていないということ。
サプリメントや市販の睡眠改善薬を併用せずに、かかりつけ医と相談したり違う薬に変更しましょう。

急に服用を止めない・増やさない

睡眠薬の依存性が怖くなり、急に服用を止めるのは危険です。
急に服用を止めると、離脱症状が起こってしまいます。
不眠に対して不安が強くなったり、不眠の症状を悪化させる可能性があるのです。
急に服用を止めたり、決められた用法・用量異常に服用すると依存に陥りやすくなってしまいます。
自己判断で薬の服用を止めたり、決められた量以上の服用はしないでください。

アルコールと一緒に飲まない

アルコールと併用してしまうと、依存性を高めてしまいます。
なぜならハイプナイトとアルコールは、働きが似ているため。
2つの成分に体がすぐ慣れてしまうのです。

体内から薬やアルコールが抜けると、心身の不調がおきてしまい精神的にも依存が形成されてしまうのです。

ハイプナイトを服用する場合は、飲酒を避けましょう。
飲酒した後でも時間を空けると、ハイプナイトを服用できることもあります。

簡単に乱用しない

短時間型や超短時間型の睡眠薬は、依存しやすいと言われています。
ハイプナイトは、超短時間型の睡眠薬。
毎日服用することは、なるべく避けましょう。
・布団に入って1時間以上たっても眠れない日は飲む
・休日の前の日は睡眠薬なしで眠ってみる
など続けて服用するのが習慣化しないように工夫すると、依存を避けることができます。

ハイプナイトの減薬方法とは?

睡眠薬で不眠が解消れても、急に飲むことを止めるのは危険です。
離脱症状が起きてしまい、不眠の症状が強くなる場合があるのです。

依存をせずに睡眠薬を減薬する方法。
それは急に止めるのではなく、徐々に服用量を減らす事がポイントです。

【薬の量をゆっくり減らす方法】
①眠れる状態を維持しながら、1週間~2週間かけて服用量を半分~4分の1へとゆっくり減らしていく
②眠れる範囲のぎりぎりまで量を減らすことができたら、睡眠薬の服用を1日おきに減らしていくす
③睡眠薬を服用しない日を作り、薬を飲まなくても眠れる自信をつける

徐々に服用量を減らすと、依存することなく睡眠薬を止めることができるでしょう。
いかがでしたか?
今回はハイプナイトの依存についてお話しました。
次回は、睡眠薬がなくても自然に眠れる不眠症のセルフケアについて紹介します。