入眠障害を抱えている人にオススメの睡眠薬・ルネスタ。
毎日眠れない日々を送っている人は、早く試してみたいと思いますよね。
ハイプナイトは医薬品のため、副作用があります。
口に苦味が残ったり、薬を服用後の記憶が抜け落ちたりするのです。
【ハイプナイトの主な副作用】
30%以上 | 1~3%未満 | 1%未満 | |
精神神経系 | 傾眠 | 頭痛、むくみ、めまい | 不安、注意力障害、異常な夢、うつ病 |
消化器系 | 味覚症状 | 口渇 | 消化不良、嘔吐 |
主な副作用として、傾眠や味覚障害があげられます。
ほかにも重篤な副作用として健忘があります。
医薬品を服用する前に、副作用を知ることは大切なポイントです。
安心して服用できるように、今回は副作用についてお話しします。
ハイプナイトで苦味がおこる
ハイプナイトを服用後、朝起きると口の中に苦味が残っていることがあります。
服用する時に苦いというわけではなく、翌日に感じることが多いのです。
なぜ苦味を感じるのか、ハッキリした理由はまだ分かっていません。
・薬の成分や肝臓で代謝される時の産物が、唾液から分泌されるため
・唾液からではなく、味を感じる味蕾細胞の周りにある血流から感じる
・体の内部からの苦味を感じる
などいろいろな原因が考えられます。
口内は唾液でずっと潤っているため、成分が体の中から無くなるまで苦味が続きます。
苦みを消す為に、ガムを噛んだり飴をなめたりする人もいます。
唾液の分泌が増えて、苦味が強まる可能性があるため逆効果なのです。
苦味が出た時の対処方法を紹介します。
味覚異常の対処方法
苦味が出た時の対処方法として、
・苦味を我慢して様子を見る
・ハイプナイトの服用量を減らす
・ほかの薬に変える
などの方法があります。
ハイプナイトでは、苦すぎて飲めないほど困難になることはあまりないと言われています。
ハイプナイトで傾眠が起こる
睡眠薬は効果が翌朝まで残ってしまうことがあります。
効果の作用時間が長い薬ほど、倦怠感や眠気が残りやすくなります。
傾眠とは昼間に強い眠気を感じて、居眠りをしてしまうことです。
眠りは浅く、呼びかけたり肩をたたいたりすれば目は覚めます。
しかし、再びウトウトし始めて眠りについてしまうのです。
ハイプナイトは作用時間が短い薬のため、翌朝まで眠気が残りにくい睡眠薬です。
しかし、場合によっては傾眠の副作用が出てしまうことも。
対処方法としては、薬の服用量を減らすかほかの睡眠薬に変えるなどの対処方法があります。
ハイプナイトによる健忘の症状
ハイプナイトは、服用した後の記憶が抜け落ちてしまうという副作用があります。
脳の活動を抑えることで睡眠をもたらすため、急に眠気を生じストンと眠る感覚になります。
朝起きると、友達への発信履歴が残っていたり食べた覚えのないお菓子のゴミが散らかっていたりします。
薬を飲んだ後の行動を覚えておらず、記憶が残っていない状態が起きるのです。
また、ハイプナイトを服用後に車の運転をしたり機械の操作をするのは危険です。
実際に睡眠薬を服用後、車を運転して事故を起こしたり、お風呂に入っておぼれてしまったりと危険な問題が報告されています。
ハイプナイトが中途半端な覚醒状態をおこし、脳の海馬を中心とした記憶に関する脳の機能が低下してしまうためと考えられています。
健忘への対処方法
健忘を起こさないためにも、対処方法を紹介します。
・寝る直前にハイプナイトを服用する
・絶対にお酒と一緒に服用しない
など2つがあげられます。
それでも改善されない場合は、薬の量を減らしたり作用時間の長い睡眠薬に変えるなどの対処をしましょう。
ハイプナイトの反跳性不眠
ハイプナイトは、長期間にわたって服用すると体が薬に慣れてしまいます。
結果、薬としての効果は薄れ原薬すると不眠が強まってしまいます。
この状態を反跳性不眠といい、睡眠薬の離脱症状と言えます。
ハイプナイトがないと眠れなくなると勘違いする人が多いのですが、反跳性不眠が原因になっていることがほとんど。
この状態になると睡眠薬の服用量は増えなくても、止められなくなってしまいます。
ハイプナイトは、超短時間の睡眠薬。
作用時間が短い睡眠薬は反跳性不眠が起こりやすくなっています。
服用前よりも不眠の症状が強まってしまうので、なかなか止められなくなってしまうのです。
対処方法として、服用量を少しずつ減量することが基本です。
服用量を減らすことが難しい場合、作用時間が長い睡眠薬に変えることが推奨されています。
いかがでしたか?
今回はハイプナイトの副作用についてお話ししました。
効果を期待して服用しても、副作用がひどければ本末転倒ですよね。
副作用を知ることで心の準備ができ、対処方法を知っていれば慌てずに行動できますね。
次回は、ハイプナイトを服用できない人を紹介します。