その1.不眠症になる原因とは?

不眠

「眠りたいけど眠れない」
「夜中に起きてしまい、それから眠れなくなる」
「もっと眠りたいのに、朝早くに起きてしまう」
など日本人の5人に1人は不眠で悩んでいるといわれています。
眠りたいのに眠れないのは、精神的にも肉体的にも苦しいですよね。

不眠症は以下の4つに分けられ、寝つきが悪い・夜中に起きてしまうなどの症状が1ヵ月以上続いてしまうことをいいます。
【不眠症の種類】
・入眠障害
・中途覚醒
・早朝覚醒
・熟眠障害

十分な睡眠がとれずに、昼間に集中力や食欲、意欲、倦怠感が低下してしまい体に不調が現れてしまうのです。

当サイトは、眠れない日々を過ごし悩んでいる人へ少しでも症状が改善できたらと思い作成しました。
第1回目は、不眠症になる5つの原因についてお話しします。

不眠症になる5つの原因

不眠の原因
生活習慣や仕事のストレスなど、人によっていろんな原因が考えられ個人差があります。
【不眠の原因】
・大きな悩み事やストレスが影響する心理的な原因
・かゆみや痛みで眠れない身体的な原因
・精神疾患で眠れない精神医学的な原因
・薬の副作用でおこる薬理学的な原因
・体内時計や加齢の変化でおこる生理学的な原因

眠れない原因を知ることで、治療方法が分かる場合があります。
当てはまる項目を確認してみてください。

心理的な原因

精神的なストレスは、睡眠と深いかかわりがあると言われています。
・考え事をしすぎて不安になり、なかなか眠れない
・ショックなことがあって、ずっと考えてしまう
などは誰でも経験したことがあると思います。
しかし心理的なことが原因で眠れない日々が続いてしまうと、不眠症に繋がる恐れがあるのです。

精神的なストレスといっても、マイナス面だけではなく嬉しいことがあった時にも眠れなくなる場合があります。

身体的原因

持病を持っている人は、身体的なストレスが多いですよね。
痛み・しびれ・かゆさ・圧迫感・息苦しさ

これらの身体的ストレスから、発症してしまう場合があります。

【身体的ストレスになりうる病気】
・アトピー性皮膚炎
・生活習慣病
・脳腫瘍
・甲状腺ホルモンの異常
・前立腺肥大症による頻尿など
身体に不快感があるため、ぐっすり眠れない原因になってしまうのです。
はっきりとした原因が分かっている場合は、睡眠薬を飲むよりも持病の治療をすると改善される確率が上がります。

精神医学的原因

精神疾患にかかると、眠りにくくなる可能性が高いです。
精神的なストレスを受けて不眠症になってしまい、心も体も疲れ精神疾患を発症してしまう場合もあります。

精神疾患 なりやすい不眠症の種類
うつ病 中途覚醒・早朝覚醒
双極性障害 中途覚醒・早朝覚醒
統合失調症 入眠障害
不安障害 眠れないという恐怖で入眠障害

精神疾患が原因で不眠症になる場合は、通常の睡眠薬であまり効果がない場合があります。
原因となる精神疾患の症状によって、抗うつ剤や抗精神病薬など適切な薬を使う治療法が推奨されています。

薬理学的原因

服用中の薬の副作用によって、不眠の症状が現れることがあります。
【副作用で眠りにくくなる可能性がある薬】
・抗うつ剤
・ステロイド剤
・パーキンソン病薬
・降圧剤
・甲状腺の治療薬
・喘息の治療薬

上記の薬は副作用で不眠が上げられます。
副作用の現れ方には個人差があるため、必ず眠れなくなるというわけではありません。
しかし新しい薬を飲み始めてから眠れなくなった人は、薬が原因の場合があります。
かかりつけ医に相談してください。

生理学的原因

不眠の生理的原因は、体内時計の乱れや加齢による体の変化が大きく関係しています。

・不規則な生活をしている
・食事の時間がバラバラ
・昼寝が長い
・寝る直前までスマホやゲームをしている
・一日中室内で過ごし、外に出る機会がない
などに当てはまる人は、体内時計が乱れている可能性があります。
自律神経が乱れる原因になるため、不規則な生活を続けていると不眠症の原因になります。

加齢による不眠の原因は、メラトニンです。
メラトニンは体内時計に大きく関係しているホルモン。
10代をピークに減少してしまいます。

加齢がげんいんで眠れなくなった場合、メラトニンを増やすことが大切です。
太陽を浴びるとメラトニンの分泌が高くなるため、お昼にお散歩や日光浴をするのがオススメです。

睡眠のことで悩んでいる人は、早めに治療を受けましょう

不眠が続いてしまうと、悪循環になりどんどん状態が悪くなってしまいます。
①睡眠が取れていないと集中力や注意力が落ちてしまいます。
効率よく行動することができなくなり、場合によっては睡眠時間が少なくなる場合もあります。
②健康状態が悪化
睡眠不足が続くと血圧が上がってしまい、生活習慣病の原因になる可能性があります。
体調不良が続くと、ストレスも増えてしまいます。
③メンタルの不調
睡眠は心を休めるためにとても大切なことです。
睡眠が安定していないと、精神的な病気も発症しやすくなります。

睡眠のことで悩んでおり、日中になんらかの影響がある場合は不眠症を疑いましょう。
病気は早期治療が大切です。
早めに治療を受けて、健康的な毎日を送りましょう。

次回は超短時間睡眠薬・ルネスタの効果について紹介します。

SNSでもご購読できます。