その2.入眠障害に効くハイプナイトの効果

ハイプナイトの効果
ハイプナイトは先発薬・ルネスタのジェネリック医薬品です。
即効性に優れているため、入眠障害に使われることが多い睡眠薬。
「寝つきが悪い」
「ベットに入ってから何時間も眠れない」
などの睡眠障害で悩んでいる人にオススメの睡眠薬です。

薬の成分のキレがいいので、翌日まで眠気を持ち越さないというメリットがあります。
副作用が少ないことから、睡眠薬を使い慣れていない人でも使いやすい薬なのです。
第2回は、入眠障害に効くハイプナイトのお話をさせていただきます。

ハイプナイトの効果

ハイプナイトは、睡眠薬の中でも入眠作用に優れている超短時間型の睡眠薬です。

効果が出始める時間 服用後30分~1時間
効果の作用時間 約5時間

服用して30分~1時間程で効果が出始め、約5時間持続します。

ハイプナイトは、脳の機能を低下させる作用で、睡眠を促す睡眠薬。
脳を強制的に睡眠モードへと促すので、疲れきって眠ってしまう時のような感覚で寝つけます。
即効性が高く入眠作用に特化していることから、睡眠導入剤と呼ばれることもあります。

ハイプナイトは脳へ直接作用する

ハイプナイトは脳内の活動を抑えることで眠りやすくする作用があります。
脳内物質・GABAの働きを助け、脳が感じる緊張や興奮などを和らげます。
過敏になっている脳を落ち着かせ、睡眠への切り替えを促してくれるのです。

GABAは体内で生成され、リラックスに影響する物質。
日常生活でストレスを抱えていると、GABAが働き過ぎて不足してしまいます。
GABAが足りなくなってしまうとリラックスできず、緊張や興奮が続くのです。
ハイプナイトはGABAの増加を促し、脳が感じるストレスを緩和。
強制的に眠りやすくする働きがあります。

ハイプナイトの作用時間

ハイプナイトは成分の代謝が早く、服用から1時間後には効果のピークに達します。
作用の持続時間は、5時間程度。
・早く眠りにつける
・翌朝に眠気やだるさを残さない
体内から成分が無くなるまでの時間も短いため、日中の活動に影響が出にくいのです。
睡眠時間が一定の間確保できるので、中途覚醒の改善にも効果が期待できます。

タイプ 効果のピーク時間 作用時間
超短時間型 1時間未満 2~4時間

ハイプナイトは、超短時間型の睡眠薬のため入眠障害に有効なのです。

ハイプナイトを選ぶメリット

ハイプナイトのメリットデメリット
【ハイプナイトのメリット】
1.深い睡眠ができる
2.翌朝のふらつきや眠気などの副作用が少ない
3.依存性が低い

1.深い睡眠ができる
ハイプナイトは深い睡眠を増加させる作用があります。
睡眠の途中で起きることが少なく、ぐっすりと深い眠りにつけます。

2.翌朝のふらつきや眠気などの副作用が少ない
ハイプナイトは睡眠だけに作用します。
筋弛緩作用や抗不安作用が少ないため、ふらつきや転倒などが起こりにくい睡眠薬です。

3.依存性が低い
依存性が全くないわけではありませんが、ほかの睡眠薬と比べ依存が形成されにくいことが分かっています。

ハイプナイトを選ぶデメリット

ハイプナイトは安全性が高いと言われていますが、メリットだけではありません。
もちろんデメリットもあるので、注意が必要です。
【ハイプナイトのデメリット】
1.種類が少なく超短時間型しかない
2.効果が中等度
3.健忘の副作用

1.種類が少なく超短時間型しかない
ハイプナイトは非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬です。
種類が少なく、すべて超短時間型しかありません。
ほかの睡眠薬は作用時間や効果の強さから選べますが、非ベンゾジアゼピンの睡眠薬は3つの種類のみです。

2.効果が中等度
副作用が穏やかな薬は、効果も穏やかです。
不眠の症状が重度の人には、効果が出ない場合もあるのです。

3.健忘の副作用
超短時間型の睡眠薬は、健忘の副作用が出やすくなっています。
健忘は薬を服用した後の記憶が抜け落ちてしまうことです。
朝起きると自分では覚えていないメールや電話の履歴が残っていたり、食べた覚えのないお菓子のゴミがあったりします。

今回は、入眠障害に効くハイプナイトの効果について説明しました。
いかがでしたか?
このサイトで睡眠や不眠症、睡眠薬について少しでもご理解いただければなと思います。

睡眠薬は奥が深いため、今回だけではハイプナイトの説明が終われません。
よって次回は、ハイプナイトの飲み方についてお話します。
じつは薬の飲み方によって、効果が変わったり副作用が出やすくなってしまいます。
薬はただ飲めばいいわけではなく、正しい飲み方があるんです。
正しい飲み方をしって、効果を実感しましょう。

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